今日は我が家で取り付け予定であった太陽光発電についてどうしようか最終調整を行っています。現状としては屋根に300Wのソーラーパネルを18枚、合計で5.4Kwのソーラーパネルを取り付ける予定です。
ですが、年々と電気の買い取り価格も下がってきて、あまり太陽光発電のメリットが感じられなくなってきています。太陽光発電を取り付けて後悔しないためにも、色々と調べたいと思います。
そんな中、ハウスメーカーで提案されたのが住宅用太陽光発電初期費用ゼロ促進事業についてです。これについて説明していきたいと思います。
ホームページの広告などで、若干は知っていたのですが、仕組みがよくわかっていないので調べてみることにしました。
住宅用太陽光発電初期費用ゼロ促進事業
住宅用太陽光発電初期費用ゼロ促進事業とは東京都で行っている、促進事業で太陽光発電設置に際しての住宅所有者の初期費用負担のハードルを下げるために、太陽光発電の導入拡大を進めるため、初期費用ゼロで太陽光発電を設置するサービスに対し東京都で助成するということのようです。
事業期間は令和元年度~令和2年度の2か年(助成金の交付は令和3年度まで)で、
例で言うと5kwワット設置する場合は50万円ということです。
各年度の予算は7億円のようです。
公益財団法人東京都環境公社に登録差有れた事業プラン(登録事業プラン)に登録されている業者でなければこの助成金を受け取ることが出来ない様です。基本的にはこの助成金は事業者に入るようなのですが、事業者では住宅所有者に還元してくれるようです。
出典元:公益財団法人東京都環境公社東京都地球温暖化活動推進センターより
①太陽光発電のリース(レンタル )
事業者のリースとして住宅所有者の屋根に太陽光発電を設置し、発電された電気は住宅所有者が利用して使い切れなかった分は電力会社に売電します。住宅所有者は毎月リース料を支払うことになります。例で言うと利用料を9,000円/月※を支払い、売電収入が10,000円であれば1,000円の収入になります。逆に売電収入が8,000円であればマイナスになりますが、自己消費を考えるとお得になることが多いです。また、事業者の契約にもよるが、ほとんどの事業者では10年後に無償譲渡されます。※助成金を利用して毎月の使用料を割引にするタイプや助成金相当額を一括でキャッシュバック(10万/kw)するタイプがあります。
出典元:公益財団法人東京都環境公社東京都地球温暖化活動推進センターより
②太陽光の電力販売
事業者の負担で住宅所有者の屋根に太陽光発電を設置し、発電された電気を住宅所有者に販売するタイプです。例としては、一般的な電気料金から約20%割引し、住宅所有者に販売し、設置代が回収できたところで無償譲渡されます。助成金相当額を一括でキャッシュバック(10万/kw)されます。
出典元:公益財団法人東京都環境公社東京都地球温暖化活動推進センターより
③太陽光の屋根借り
事業者の負担で住宅所有者の屋根に太陽光発電を設置し、発電されたで金をは事業者が電力会社に売電します。住宅所有者としては屋根貸しの賃料を受け取れるメリットがあります。例としては屋根賃料約5,000円/月を住宅所有者が受け取り、事業者は発電した電気を売電して収入を得るタイプです。助成金相当額を一括でキャッシュバック(10万/kw)されます。
出典元:公益財団法人東京都環境公社東京都地球温暖化活動推進センターより
2020年度売電価格は
出典元:https://www.meti.go.jp/shingikai/santeii/pdf/055_01_02.pdf
2009年度(平成21年)には48円/kWhでしたが、毎年毎年、値下がりを続けて2019年度(令和元年)は24円/kWhです。
10年で半分まで落ちてしまいました。
とはいっても、2009年度の時の太陽光パネルの価格は今の太陽光パネルに比べると倍くらいの値段で性能としても現在のものと比べるとかなり低かったと思われます。
物価からすると単純に売電価格が下がったからといってお得感がなくなったわけでもないようですが、さらに我が家で導入を考えている2020年度の売電価格は21円/kWhでほぼ確定のようです。
ちなみに現在の電力会社のkWhあたりの価格としては19円~30円程度で推移しているようです。そうなると売電価格より、電力会社から買った方が安くなる場合があります。そうなると売電するより使用した方がお得になってきます。
ということで、2020年度の売電価格は21円/kWhで前年度よりも3円も大幅に値下がりしました。このペースで行くと、2021年には売電価格は20円を切って19円~18円位になると予測されます。そうなると売電より自己消費の方がよりお得になってくると思います。
設置無料で太陽光発電のメリット、デメリット
メリット
初期費用がゼロで太陽光パネルを設置することができる
⇒初期費用が0円のため、太陽光を設置したいと思っていたが、予算的に厳しい方は手軽に設置することが出来る。
助成金(10万円/kw)が利用料の低減や一括キャッシュバックなどで全額還元される
⇒東京都については助成金(10万/kw)がもらえます。他の地域についても助成金がもらえる場合がありますので自治体に問い合わせてみることをお勧めします。
メンテナンス費用や故障時の修理サービスが含まれている
⇒万が一の故障の場合でも事業者所有のものになりますので修理もメンテナンスも事業者が責任をもっておこなうため、修理代等の請求はありません。
太陽光発電が非常用電源として活用可能であること
⇒万が一の災害などで電源が取れない場合、太陽光発電で非常用電源として使用することができます。
一定期間(約10年後)に無償譲渡される
⇒事業者により年数は違う場合がありますが、基本的には10年経つと無償譲渡され、その後の売電や自己消費についてはお金が掛かりません。
デメリット
途中解約ができない
⇒10年間等の契約期間が存在しており、途中解約ができない。または、途中解約する場合は別途多額の費用を請求され、助成金も返金する必要がある
導入するときに審査がある
⇒導入するにあたって発電量のシミュレーションや築年数により導入することができない場合があります。地域によっては積雪などにより断られる場合があります。
売電収入を得られない
⇒契約形態にもよりますが、売電収入は事業者のものになってしまいます。ただ、10年後には自由に使用することが出来ます。
蓄電池やエネファームと併用することができない
⇒事業者にもよりますが、ほとんどの事業者では蓄電池やエネファームと併用することができません。蓄電池などにより、売電が減り、自己消費が多くなってしまい、事業者としてはあまりメリットがないからだと思われます。
契約終了後のメンテナンス、修理、撤去費用は自腹
⇒契約期間が終了し、無償譲渡された場合最初の内はすべて収入になりメリットとなりますが、故障した場合に自分で直さないといけないため、費用がかさみます。最悪の場合撤去する必要があり、太陽光パネルの撤去費用がかさみます。
東京電力の太陽光設備導入の初期費用がかからないソーラーエネカリ
東京電力のTEPCOホームテック株式会社で行っている「ソーラーエネカリ」は太陽光発電を設置する場合、初期費用が高く、導入が出来ない人のために初期費用は0円で太陽光の設置が出来るサービスです。
出典元:https://www.tepco-ht.co.jp/
仕組みとしては機器利用料と電気代をセットで毎月支払い、電力を自家消費分で電気代を節約し、削減できた電気代で機器料金に充てることが出来ます。また、10年後には契約が満了し、太陽光システムが無償譲渡されます。
出典元:https://www.tepco-ht.co.jp/
また、東京電力のソーラーエネカリは太陽光だけでなく蓄電池との組み合わせもできるようです。
今ならこれに東京都であれば住宅用太陽光発電初期費用ゼロ促進事業の補助金額は太陽光発電1kwあたり10万円ももらうことができるのでとてもお得に太陽光発電設備を設置することができます。
その他にも無料で太陽光発電を設置することが出来るところもあります。
我が家の太陽光発電をどうするのかの結論
正直、屋根を太陽光発電用に片流れにしてあります。図面は確定してしまったため、屋根の形状を変更するのは難しく、ソーラーパネルを付けないという選択肢は今のところありません。ちなみにソーラーパネルは三菱製のパネルらしいです。
現状としては屋根に300Wのソーラーパネルを18枚、合計で5.4Kwのソーラーパネルを設置予定で価格が1kw当たり23万円でしたので約124万円と、後から太陽光発電を設置するより単価は安いのですが、メリットも少なくなってきたため、300Wのソーラーパネルを4枚減らし、300Wのソーラーパネルを14枚で4.2kwにすることにしました。金額的には約97万円になります。差額としては約28万円の削減になります。オプションなどで費用が高くなっていたので太陽光発電を削ることで若干金額を落とすことが出来そうです。
基本的には、蓄電池は高くて設置できていないため、発電中は我が家での消費と電力会社への売電を行っていくつもりです。
と考えていましたが、太陽光発電初期費用0円で設置できるようであればそちらを選ぼうと考えています。費用としても124万円削減でき、さらに補助金が5.4Kwで54万円もらえるのであれば太陽光発電初期費用0円のもので進めたいと思います。結果は3月にでるらしいのでまた、どうなったかは別途報告します。
2021年我が家の太陽光(ソーラーパネル)5.76kwの実際の発電量、売電価格について