砕石パイル工法(ハイスピード工法)とは
出典元:ハイスピードコーポレーション
標準的な地盤改良工事の柱状地盤改良工事と違い、杭を使わず、砕石パイルをその地盤にあうように確実な施工で1本1本造り上げ、
砕石パイルと砕石パイル周辺の地盤の支持力を複合させ、 地盤の支持力を高める地盤改良工法のことを砕石パイル工法(ハイスピード工法)といいます。
砕石パイル工法を簡単に説明すると、小さく砕いた天然石を地面に詰め込んで形成した石柱(パイル)を使い地盤を補強する工法になります。
出典元:ハイスピードコーポレーション
固化材などは一切使用していないのですが、軟弱地盤でも地盤の支持力も高められるので砕石パイル工法の地盤改良工事は有効です。
また、砕石パイル工法は地震などにも有効で、水はけもよいのも特徴です。
一般的な柱状地盤改良工事と比較されることも多いですが、メリットも多く、最近では砕石パイル工法を採用されることも多いようです。
それでは、この砕石パイル工法のメリット、デメリットについて紹介していきたいと思います。
砕石パイル工法(ハイスピード工法)のメリット
砕石パイル工法のメリットとしては、地震の衝撃に強いことです。砕石パイル工法と原地盤で複合的に面全体で建物を支えているので安定した地盤になります。
また、柱状改良のようにコンクリートを使用しないため、将来的に産業廃棄物になるコンクリートを取り除く必要がありません。
柱状改良のようにコンクリートで杭を打ってしまうと将来的に取り除く必要が発生した時に処分しようと思うと数十万円から数百万円の金額が掛かってしまいますが、
砕石パイル工法では砕石のため将来取り除く必要がないため、費用が借ることがないのが一番のメリットと言ってよいでしょう。
その他、砕石パイル工法のメリットとして柱状改良工法に比べ、砕石しか使用していないので、CO2の発生を抑えることが出来ます。
自然環境等にもやさしい工法になります。また、天然の砕石を使用しているので土壌汚染や環境破壊による周辺地域への悪影響や健康被害を起こしません。
砕石パイル工法(ハイスピード工法)のデメリット
砕石パイル工法のデメリットとしては、工事するときの音や振動が激しいという点です。
砕石パイル工法は、地中に深く穴を掘り、2cm~4cm位の大きさの石を油圧の機器で穴に押し込み、石柱を作って地盤改良をする工法ですが、
石を穴に入れて油圧の機器で押し固める際に地面に振動が行ってしまい、揺れによって最悪の場合近所からクレームが来る恐れがあります。
周りに住宅がある場合は工事を始める前に挨拶に行ってお他方が良いかと思います。基本的には砕石パイル工法で地盤改良をするときには、
工事業者の方やハウスメーカーの方が事前に挨拶をして、工事の説明をしてくれる場合が多いです。
また、砕石パイル工法のデメリットとしては柱状改良工事に比べると費用が高くなるというデメリットがあります。
地盤改良としては金額が高くなりますが、柱状改良工事と比べると撤去費用が不要なので、撤去費用などトータルで考えると安くなります。
砕石パイル工法を検討している方は、以上のデメリットを認識したうえでお願いすることをお勧めします。
砕石パイル工法はとても良い工法なので、施工時のデメリットさえクリアーしてしまえば、あとは安心した地盤になりますので、
デメリットがない工法はありませんので、ぜひ自分に合った工法にて地盤改良を検討してみてはいかがでしょうか。
砕石パイル工法(ハイスピード工法)の施行の流れ
砕石パイル工法ではあらかじめ決められた場所、個数の砕石の柱を作ります。
まず、決められたポイントに直径40cmのドリルをセットします。
ドリルを回転させ、決められた深さまで地面を掘削します。掘削したところに天然砕石(2cm~4cm)のものを投入し、掘削時と逆回転させて、
天然砕石に圧力を掛けながら砕石パイルを形成して強度を確認しながら1本ごとに正確に施工します。
そうすると、砕石パイルが完成します。十分に締め固められ上部な柱になります。
その後、できた砕石パイルに圧力をかけ、支持力が確保しているか強度試験を行い、問題なければ砕石パイルの柱の完成です。
この砕石パイル法(ハイスピード工法)の施行の期間としては2日~3日程度かかります。
ぜひ、地盤改良を考えている方であれば、砕石パイル工法も検討してみてはいかがでしょうか。
砕石パイル工法(ハイスピード工法)の見積書費用はどのくらい
我が家の砕石パイル工法(ハイスピード工法)の見積書費用を公開します。
ちなみに我が家の建物1Fの面積は65㎡くらいです。
砕石パイル工法で行う場合、直径400mmで深さ1.5mの杭を25本作り、地盤改良をするという見積もりになっています。
合計の長さとしては37.5m分になります。
こちらが我が家の砕石パイル工法(ハイスピード工法)の見積書になります。
金額としては総額約78万円になります。ほかの柱状改良の方法と比較すると金額は高い傾向です。各費用について紹介していきます。
地盤改良工事としては砕石杭打設(400mmの長さ1.5mが25本分)で約47万円、掘削土が約1万8千円、機械運搬費用が約8万8千円、
残土処理費用としえは7.1㎥で7万円ということは1㎥あたり約1万円になります。
その他諸経費として5万円、保証・試験費用・安全対策費として5万円です。値引きとして約4万円、占めて税込みで約78万円の見積書の費用となりました。
あくまでこれは我が家の見積書の費用になりますので、参考程度に考えてください。条件によりもっと高額になったり、安くなったりする場合があります。