先週は雨が結構降っていたのですが、今週は梅雨も明け、晴れる日も多く、暑くなってきました。
今日は基礎工事が完成したということで、基礎についていた金物の型を外した状態の基礎工事のコンクリートを見に行ってきました。
コンクリートに気泡が結構あったので強度などについて大丈夫なのか気になったので調べてみることにしました。
新築基礎工事コンクリートの気泡の原因と対策
コンクリート内に気泡が出来てしまう原因としては、いくつかあります。気泡が出来る原因の一つとして、大きく2つの原因があります。
コンクリートの基礎をつくるための型枠および剥型剤による気泡
コンクリートの基礎をつくるためには型枠を設置し、そこに、コンクリートを流し込みますが、型枠が原因で気泡が出来る場合があります。
型枠といっても大きく、2つのタイプの型枠があり、木製のタイプとスチールタイプの型枠があります。
どちらの型枠も一般的によく使用されているのですが、どちらもコンクリートとくっつきやすい性質があり、
そのままだと、コンクリートが固まった時に剥がしにくいため、コンクリートを流し込む前に剥型剤というものを塗布してコンクリートから剥がしやすくしているのが一般的です。
ただ、剥型剤が原因で気泡が出来てしまう場合があります。
剥型剤としては大きく分けて2種類あり、「油性離型剤」と「水性離型剤」に分けられます。
油性離型剤
離型効果は「水性離型剤」に比べると「油性離型剤」の方が高いのですが、その反面、コンクリートに気泡が残りやすくなってしまいます。
ただ、界面活性剤が少し含まれており、気泡をできる限り減らす工夫もされています。
水性離型剤
「水性離型剤」は名前の通り水性のため、多く塗布してしまうと、コンクリートと混ざってしまい、色むらの原因になってしまうことがあります。
少なすぎると剥型剤としての効果が少なくなってしまいます。
コンクリートの粘性による気泡
生コンクリートの粘性の問題で気泡が発生しやすくなる場合があります。
コンクリートは水や砂などと混ぜてつくっています。
混ぜ合わせる際に空気も巻き込まれ、気泡として残ってしまいます。
同じような状況として、ホットケーキなど作るときのように混ぜ合わせるとどうしても気泡が入ってしまいます。
これと同じような状況になってしまいます。
コンクリートの気泡を減らす対策と補修
完全に気泡を無くすことは難しいです。
ただ、コンクリートを減らす対策はあります。
コンクリートの気泡を減らす対策としては、コンクリートを流し込んだ際、
バイブレーター等を使用してコンクリート内の空気を抜く作業を行います。
ただバイブレーターをやりすぎてもコンクリートが分離してしまうためあまり良くないとも言われています。
とはいっても、業者が行うので、とりあえず、バイブレーターをやっているか確認した方がいいでしょう。
また、コンクリートの気泡の補修としては、モルタルなどで気泡の穴を埋める作業を行うことがあります、
基本的には基礎の外側の見える部分しか行わないようです。
基礎の外側の気泡については、後からモルタルなどで埋める対応をすることがあります。
見た目はきれいになりますが、強度としてはあまり変わらないようです。
新築基礎工事コンクリートの気泡の強度と許容範囲
コンクリートの気泡が多いと強度が弱くなるんじゃないかとか心配になりますよね。
コンクリートの気泡はある程度はできてしまうのが普通のようです。
これはコンクリートの粘性により気泡ができてしまいます。
コンクリートの濃度が濃いとも言えます。水の割合が多いと、コンクリートが薄まり気泡はできにくく、流れやすくなりますが強度が落ちてしまいます。
逆に言えばある程度は気泡があった方がいいとも思います。
許容範囲を超えて気泡や穴がある場合には工務店やハウスメーカー、その他外部の業者に依頼した方がよいかもしれません。
もし、後になって基礎コンクリートの気泡が原因の瑕疵事象が発生した場合は、瑕疵担保責任と言う法律で施工者に責任を科すことができますので安心してください。
現場監督の報告メール
いつも大変お世話になっております。
新築工事の進捗報告をさせていただきます。
基礎工事が完了し、先日私の方で基礎の検査をおこないました。
検査の内容としては、基礎に付いている金物類の取付位置の最終確認と基礎立上り天端の水平の確認をおこないました。
基礎の天端を1mm削る等の補修がありましたが、補修も完了し基礎工事が完了しております。
また、大工さんとの打合せも完了し、今後の予定ですが、8月26日(水)に建物外部の足場をかけて
27日(木)から土台敷きをおこない、9月1日(火)に上棟工事をおこなう予定となっております。
少しではありますが写真を送付いたしますので、確認をお願い致します。
①、②基礎完成
また工事が進みましたらご連絡いたします。
よろしくお願い致します。