みなさんは家相、風水、九星気学色々な占いや家に関する問題など意識して家づくりをしていますか。
気にされない方もいるかと思いますが、一度気になってしまうと気にしてしまうことが多いと思います。
我が家でも完璧は難しいですが、最低限の対策は行ってきたつもりです。
例えば、鬼門(北東)、裏鬼門(南西)には水回りを持ってきてはいけない。
ということでできる限り、悪くならないような間取りに調整を行ってきました。
とはいえ、正直すべて完璧な間取り、土地、時期などで新築することは難しいです。
そんな時に色々と調べて出雲屋敷の地鎮祭というものを知りました。
関西の方では出雲屋敷の地鎮祭というとすぐわかる方が多いようですが、関東ではあまり知られていないようです。
今日は出雲大社の出雲屋敷の地鎮祭について紹介していきたいと思います。
出雲大社の「出雲屋敷」とは
出雲大社は島根県(出雲市)で三大神社で縁結びの神様として有名ですが、出雲大社の神様である大国主大神は、この日本の国造りをされた神様としても有名です。
そんなところから、大地を司る神様、大地主神(おおとこぬしのおおかみ)との名もある「土地の神さま」としても尊崇を受けてきたようです。
その大国主大神さまに自分の家を護って頂けるようにする地鎮祭が「出雲屋敷」です。
出雲屋敷にするために、「出雲屋敷地鎮祭」という特別な地鎮祭を行います。
その後、家を建築する際に、「御神土」という稲佐の浜の海中から取った塩砂で、遷霊祭をうけた神聖なお土を屋敷の東、西、南、北、中央にそれぞれ鎮めます。
出典元:出雲大社紫野教会
さらに、「五方札」という御神札を建物内に貼りつけます。家が完成後、神棚に大国主大神さまをお祀りします。
そうすることにより、家全体を大神様の神屋敷となり、風水、家相の凶相、鬼門、方位などの災い、金神の祟りなどから免れることができるそうです。
出典元:出雲大社紫野教会
「出雲屋敷」にするとどんな効果があるのか
・家相の凶相が一切無くなるため、間取りを自由に決めることが出来る。
⇒例えば鬼門、裏鬼門に水回りがあってもよい。
・今住んでいるところから新築の家に入るのに方角を気にしなくてよい。
⇒例えば九星気学などの方位を気にしなくても良くなる。
・日の吉凶(大安仏滅など)も気にせずに執り行うことが出来る。
⇒例えば仏滅に着工しても問題がなくなる。
これらの凶よりも大国主大神さまの力の方が強いということのようです。
出雲屋敷にできる家
出雲屋敷にしたいけど、もう家を建ててしまっているし、無理だなと思っている方もいるかと思いますが、実は、新築でなくても自宅を出雲屋敷にできます。
出雲屋敷にできる家の例としては以下の通りです。
・新築する予定がある場合
・マンション1室の購入される場合
・ビルやアパートについて家主が丸ごと出雲屋敷にしたい場合
・自宅をリフォームする場合
・中古住宅を購入する場合
ただし、借家だったり、部屋を借りている場合には出雲屋敷にはできません。
出雲大社の出雲屋敷にするには
家を出雲屋敷にするお祭りのことを「出雲屋敷地鎮祭」と言います。
新築の際に出雲屋敷にする方法としては、まず、出雲屋敷の地鎮祭を行います。
地鎮祭の際に大国主大神様にお願いをし、四方中央をお清めします。
「御神土」を四方と中央に埋めます。
出典元:出雲大社紫野教会
そして、「五方札」を家の柱の四方と中央に貼ります。
出典元:出雲大社紫野教会
「出雲屋敷木札」と「御玉串」は神棚にお祀りしておきます。
出典元:出雲大社紫野教会
工事期間中は「地鎮祭剣先」を現場にお祀りしておきます。
出典元:出雲大社紫野教会
このようにすることで、出雲屋敷となり、大神様のご守護が得られるようになるということです。
お祀りの仕方については依頼者と建築業者に説明してもらえるので問題ありません。
もし、我が家のように出雲屋敷にしたいと思っている方がいらっしゃいましたら、
全国の出雲大社教の分祠、分院、教会、講社がありますので住んでいるところの近くであるか確認してみることをお勧めします。
出雲屋敷の地鎮祭の料金
なお、地域によっては出雲屋敷にする方法が若干違ったり、初穂料の金額に違いがある場合があるので、確認してみることをおすすめします。
出雲屋敷祈祷:50,000円
年貢(年会費):5,000円
お車代:5,000円(遠方の場合)
※分祠、分院、教会、講社により金額が異なる場合があります。
通常の地鎮祭の料金は以下のようになっており、出雲屋敷の地鎮祭とは授与品が違うみたいです。
地鎮祭玉串料:35,000円
お車代:5,000円(遠方の場合)
出雲屋敷の地鎮祭の流れ
儀式は出雲大社の祭式に則り、“二礼四拍手一礼”の作法にて執り行います。
1.修祓(しゅばつ)
【お祓い】になります。式を始める際に神主さんがお祓いを行います。
2. 降神の儀(こうしんのぎ)・献饌(けんせん)
神主さんが「オー」という声を掛けて、神様を土地にお迎えします。
神様をお迎えしたら神主さんが神酒と水玉のフタを開け、神様にお供えをします。
3.祝詞奏上(のりとそうじょう)
神主さんが祝詞を読み上げ、神様に対して工事の安全をお祈りします。
4.四方祓い(しほうばらい)
神主さんが切麻(紙ふぶき)を土地の四方に撒いてお清めしてくれます。切麻(紙ふぶき)が飛び散りますが、土にかえるので掃除などは不要のようです。
5.鍬入れの儀(くわいれ)
施主が【鍬入れ】(くわいれ)を行い、施工業者さんが【鋤入れ】(すきいれ)を執り行います。設計者さんがいる場合には【鍬入れ】(くわいれ)の前に【鎌入れ】(かまいれ)を執り行ってもらいます。
6.玉串拝礼
施主、家族、施工業者の人が、一人ずつ玉串を祭壇にお供えして、出雲大社の祭式【二礼四拍手一礼】の作法でご拝礼をしていきます。神様に工事の安全および家族の健康などをお祈りしながら行います。
7.撤饌(てっせん)・昇神の儀
神主さんが「オー」という声を掛けて、神様に元のおやしろにお戻りしていただきます。
その後、神主さんがお神酒と水玉のフタを閉めて、神様へのお供えを下げます。
8.直会(なおらい)
お供えしていたお神酒で、神主さんの発声により工事の安全を願って乾杯を行います。
9.散供(さんく)
土地の四方に向かって、施主、工事関係者または家族で米・酒・塩・水を撒撒きます。