一戸建て住宅、マンションのそれぞれの、メリット、デメリットを理解したうえで、一戸建てとマンションのどちらが良いのか、
判断する必要がありますが、もう一つ、マイホームを決めるための重要な要素としては、今後掛かってくるお金だと思います。
マイホームを購入したからには必ず、維持費、メンテンナンス費が住宅ローンとは別にかかってきてしまいます。
ここでは、一戸建てとマンションにかかってくる維持費、メンテナンス費がどれくらい必要なのかを確認していきたいと思います。
マイホームのでかかるランニングコスト
マイホームで掛かるランニングコストとして、大きく、以下のようなものにわかれます。
それでは早速①~⑤を見ていきましょう。
① 管理・メンテナンス費
② 火災保険、地震保険
③ 税金(固定資産税)
④ 光熱費/通信費
⑤ 駐車場代
①管理・メンテナンス費の比較
管理・メンテンテナンス費がありますが、一戸建て住宅とマンションでは名目が違います。
マンションの場合
マンションは毎月「管理費」や「修繕積立金」の支払いがあります。
マンションは共用部分があるため、エレベーターや廊下の電気代、共用部分の掃除などがあるため「管理費」が発生します。
また、外壁などの塗り替えのための資金などを毎月「修繕積立金」が発生することが多く、住宅ローンに加えて、ランニングコストが高くなるケースが多いです。
仮に、「管理費」と「修繕積立金」を月2.万円とした場合、35年間では840万円になります。
一戸建て住宅の場合
一戸建て住宅では、マンションと違い「管理費」や「修繕積立金」の発生はありませんが、家を長持ちさせるためには定期的な点検や修繕が必要となり、家のメンテナンス費を負担しなければなりません。
例としては外壁の塗り替え、屋根のメンテナンス、シロアリの対策費用が掛かってくる場合があります。
一般的にはシロアリ対策で5年ごとくらいに5万~10万円、外壁や屋根のメンテナンスとして、10~20年ごとに50万円~200万円位のメンテナンス費が発生してきます。
仮に、シロアリ対策5年ごと5万、外壁や屋根のメンテナンス15年ごとに100万円で換算した場合、35年間ではシロアリ対策30万円、外壁や屋根のメンテナンスとして、3回として300万円で35年間トータル330万円かかります。
特に外壁などのメンテナンスは大きな金額となるため、事前に準備しておく必要があります。
②一戸建て住宅とマンションの比較(管理・メンテナンス費)
その他、壁紙の張替えやガスの給湯器、エアコン交換なども発生します。
仮にこれらの費用が35年間で200万円だとして
マンションでは、1040万円
一戸建て住宅では530万円
となります。お得な方としては、一戸建て住宅の方が安く済む場合が多いです。
ただ、家の立地やハウスメーカーなどによってもかわるのであくまで目安となります。
火災保険、地震保険
住宅を購入する際、基本的には、火災保険、地震保険に入るかと思います。
基本的には、マンションの方が丈夫で倒壊するリスクが少ないため、安くなる傾向です。
また、一戸建て住宅は、長期優良住宅か一般的な住宅か、さらに耐震等級が1~3の状況か、木造、コンクリート、鉄骨により、金額が大きく変わってきます。
火災保険は現状最長10年契約、地震保険は最長5年契約となります。
そのため、火災保険は10年ごと、地震保険は5年ごとにかかってきます。
仮に一般的な一戸建てで10年、18~24万円程といわれています。
また、マンションの場合は10年で4万~12万程度と言われています。
一戸建て住宅で年2万、マンションで年に1万程になります。
関連記事
省令準耐火構造で火災保険が割安に!?新築住宅を建てるなら省令準耐火構造がおすすめの理由とは
新築住宅の火災保険ってどこの会社が安いのか?火災保険を安くする方法
③税金(固定資産税)の比較
税金(固定資産税)は、一戸建て住宅でもマンションでも毎年掛かる税金です。
一戸建て住宅とマンションでは土地に対する税額が大きく違います。
土地
マンションの場合、敷地面積を専有面積で按分したものが土地の区分所有になるため、一戸建て住宅と比較すると土地に対する税額は低くなる傾向があります。
一般的には一戸建て住宅のほうが高めになることが多いです。
建物
建物では「減価償却期間」の違いにより金額に差ができます。
マンションは基本的には、丈夫にできているため、対応年数が長く、減価償却期間の長くなります。
そのため、固定資産税が下がりにくく一戸建て住宅に比べ、高い状態が長く続くことになります。
なお、一戸建て住宅でも木造、鉄骨、RCの建物によって、固定資産税の減価償却期間が変わるので一般的には、木造住宅の方が固定資産税は早く安くなります。
ただし、固定資産税の軽減措置では、軽減される期間が一戸建て住宅は3年または長期優良住宅で5年、マンションは5年または7年(長期優良住宅)。
一戸建て住宅とマンションの比較(税金(固定資産税))
結果としては、土地に対する税率は一戸建ての方が高くなるが、建物に対する税率はマンションの方が高くなる、固定資産税が軽減される期間はマンションの方が有利です。
固定資産税としては、マンションの方が有利になることが多いです。
また、以前であれば、同じマンションであれば同じ税率でしたが、最近では、高層階の方が固定資産税が高くなるようになっていますので、マンションを購入する際は確認することをおすすめします。
④光熱費の比較
一般的には、平均面積が小さく、窓も少ないため、気密、断熱に優れているマンションの方が光熱費は安くなることが多いです。
ただ、部屋の位置やマンションの日当たりによっては、冷暖房の効率が悪くなるケースもある。
また、最近の一戸建て住宅でも高気密、高断熱の住宅が増えており、省エネの一戸建て住宅も増えている。
さらに、「ZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)」などの断熱、省エネ性能が非常に高く、太陽光発電などのエネルギーを作り、100%の自給率の住宅なども増えている。
電気代だけでみるのであれば、太陽光発電が設置されている一戸建て住宅がダントツの安さになるでしょう。
ただし、一戸建て住宅でプロパンガスの場合、光熱費が高くなるケースがあるので、家を建てる際には、都市ガスの地域なのかプロパンガスの地域なのか確認しておく必要があります。
また、インターネットのWi-Fiなどではマンションタイプの方が安く、一戸建て住宅の方が高くなる。
関連記事
戸建て住宅の断熱性能の約5割~7割は窓で決まる!?寒い、暑い家には住みたくない!
無理なく家を建てるための住宅ローンの返済比率(返済負担率)の目安は? 返済比率の計算方法
年収と年齢からみる家を建てるための予算の目安はどのくらい?毎月の返済額は?
⑤駐車場代の比較
意外と掛かるのが駐車場代です。
一戸建ての場合は都心部や駅近でなければ、一戸建ては駐車スペース付きの物件が多いです。
住宅に駐車スペースがあれば、駐車場代は不要となります。
対して、マンションは基本的にマンション内や外部の駐車場を借りる形になります。
マンションによっては1台だけは無料というところもあるようですが、ほとんどの場合、駐車場代が発生します。
地域によりますが、毎月1万円~3万円ほどかかります。地域によっては、駐車場代だけでも10万以上ということもあります。
さらにマンションによっては駐輪場代も必要になるケースがあるので事前に確認が必要です。
仮に、駐車場代として毎月1万円としても1年で12万円になり、35年で420万円もの差になってしまします。
マンションで車を所有する場合には管理費、修繕積立金、駐車場代もが必要になります。
また、電気自動車を乗りたい場合などは専用の充電設備が必要になり、マンションなどでは基本的に設置されていないことが多く、電気自動車が欲しくても、購入できないケースもあるようです。
その点では、一戸建て住宅の方が有利になります。
関連記事
【車1台~6台分】業者の駐車場のコンクリート工事の費用って適正?
駐車場に必要なスペースってどれくらい?駐車場の幅、寸法の取り方!
【駐車場のコンクリートの施工】外構業者に頼むか?DIY自分でやるか?
まとめ
如何だったでしょうか。
マンションと一戸建て住宅で悩んでいる方はどちらが良いと思いましたか。
地域によっても金額は様々ですが、自分がどのような生活をしたいのかイメージをしてみて、色々な事を知ってから判断することをおすすめします。
最終判断は自分で判断することになります。
我が家の場合は、結果的にマンションの賃貸と一戸建て平屋の賃貸に住んでみて、一戸建て注文住宅に決めました。
といってもほぼ、決まっていたようなものですが。
余談ですが、先日、友達とバーベキューを自宅で行ったのですが、家を買った友達が2人いたのですが、どちらも注文住宅の間取りや設備で後悔している点があるとのことでした。
自分自身も家を建ててから間取りや設備で後悔することが多々ありました。
やはり、理想の間取り、設備にしても後々後悔が出るのはみんな同じようです。
少しでも、間取りや家のことを勉強しておくと、建てた後の後悔も減ると思いますので、
みなさんも色々自分で調べたり、プロの話を聞いて住宅を建てることをお勧めします。
少しでも、参考なれば幸いです。
失敗談
新築一戸建て住宅を購入する場合の後悔、失敗しないための重要なポイント!
マイホームの土地、場所はどこにする?後悔、失敗しないための決め方や場所選びのポイント
注文住宅を建てて1年!キッチン(パナソニックのラクシーナ)で良かった?失敗、後悔していること
注文住宅を建てて1年!TOTOのサザナで良かったこと、失敗、後悔していること
新築注文住宅引き渡しから1年!間取りや設備で良かった点、失敗、後悔している点
屋根裏収納(小屋裏)の階段、換気、エアコンで失敗、後悔したこと!